ステレオタイプ
毎朝コーヒータイムに日経新聞朝刊の文化欄を読んでいることは以前も書きましたが、前日の夕刊も見ます。
で、前から気になっているのが水曜日の、“やりくり一家のマネーダイニング” というコーナー。
といっても私は自分に関心・関連のある話題の時しか内容まで読まないのですが。
フィナンシャルプランナー(以下FP)の資格を持っているお母さんが、夫と社会人の娘にお茶の間のお喋りを経済的に解説するという設定。
うーん…お母さんの幸子さん(48)の、オシャレ度ゼロのメガネとその奥の目が、いかにもFP天職という感じ?
しかも娘(25)と比べて明らかに中年太り体型に描かれてる(お盆持って解説してるイラスト参照)。
わかりやすい設定で、新聞としては正しいのでしょうがステレオタイプ感は否めず、んー今の48歳そうでもナイよと言いたくなるのですが。
まぁFPらしくないFP、身体を鍛え上げたFP、美しすぎるFP・・・とかは設定上余計ではあるでしょう。
それと、夕刊のコラムといえばこちらも楽しみにしている一つなのですが
こちらは色々な職業の人が日替わりで書く割と長めのコラム。
読んでいて、作家とか脚本家とかの文章を職業としている人の方が読みやすい(それでいて当然構成はしっかりしているから面白い)、と感じます。
書く事が職業でない人の文章は、せっかく内容は興味ありそうでも、文字制限ギリギリまで纏めたような改行が少ない「びっしり」だったり、使う言葉が高尚だったり、漢字が多く密度が高いためにパッと見で読むのを躊躇したり、ということがあります。そもそも取り上げている題材が、一般人の感覚からして親しみが湧かないよ〜、という時も。日経読者層を意識して頑張るのかなぁ。作家さんたちの力の抜き具合を参考にすればいいのに。夕方なんだし、もうあまり頭使いたくないよー。
って余計なお世話ですね…
まぁ読み手(私)の読解レベルがその程度だと言われてしまえばそれまでなんですが、わかりやすい親しみやすい表現は大切だと思っている次第。ブログもギター教える時も。
後半、ステレオタイプから逸脱しましたが以上です。
逸脱ついでに、明後日の第39回発表会のプログラムはこちらです。(アンダンテのHPに飛びます)
コメント4件
漢字の多用は見るだけで疲れるよね。そこだけでも、文章のセンスの有無が現れる。
フランスでも一般人は、同じ言葉を繰り返して使用するような文章を書く機会は滅多にないと思う。しかし、まず代名詞が(il, elle, celui-ci, celle-ci…) 浸透しているよね(これをうまく使えないと、何を指しているのか分からなくなるが)。そして、BACでは書かせるので、必然的に論文形式の練習はする。
ただ白状すると、私には余り「一般人」の文を目にする機会はない。新聞とか学術本の類を読むほうが多い。友人が自国の文章レベルを嘲笑するのはよく聞くが。ちなみに、まず槍玉に上がるのは綴り(orthographe)だね。 皆さん、よう間違えること。
ふーむそうだねえ。私に言わせれば、これは典型的な(ステレオタイプではなくスタンダード)日本の家庭(一人娘が実家暮らしとか、中年太りとか)だが。そこに、意表をついて奥様が社会的に人気のある資格を持っている。確かに共感を求めすぎて却って反感を買う設定ではあるかも知れないが、こういう家庭こそがFPのアドバイスを、「個人的に相談には行かないが、新聞に載っていたら興味を持って読む」のでは?もしくはそう考えられているのでは?反対に、それこそ奥様が理想の女性像であったら、とりあえずは狙いの読者層は変わってくるよね。日経新聞(加えて、日経新聞を購読する家庭!)は実際どう考えているのか。
そうか、文章は平淡な方が読みやすいか。そうだね。フランス語では、平淡ではなく、ピシッと決まっている方が読みやすい。ちなみに、同じ言葉でも繰り返しを嫌う傾向があるゆえに、次からは別の言葉で言い換える。何というのかな、まずは黄緑を示して、次からは青と黄色で続けると言うのか。