ロッシニアーナ第1番
今回のプログラム中、私のソロで「ロッシニアーナ第1番」を弾きますが、この楽曲にはなかなか思い入れがあります。
ギターの古典作品の代表的作曲家に、ソルとジュリアーニがいますが、スペインのソルが典雅なのに対し、イタリアのジュリアーニは派手〜な作風。私にはこちらの方があっていそうな感じ。ソルも好きですが。
ロッシニアーナは、ロッシーニのオペラのよく知られた旋律を繋ぎ合わせた、19世紀にヨーロッパで流行ったポプリ (pot pourri) と呼ばれるメドレー形式の楽曲で、第6番まであります。
ジュリアン・ブリームの喜劇的な演奏に感激し、10年以上前、楽譜を買って練習したことがあります。
第1番だけでも15分以上の大曲で、クラシックギターの基本のテクニックが詰まっています。ヴィルトゥオーゾなパッセージの連続で当時はあちこち弾けない箇所がたくさんあって、レッスンでも取り止めとなり一時封印していました。
やっぱり弾きたい、今なら弾けるかもと思いそれを紐解いて、超スローテンポのゆっくり練習を何度も繰り返すこと約3か月、徐々に形になり2014年のサロンコンサートで初めて弾くことができました。 が、今思えばその頃はまだ「時速150㎞までしかメーターのないオートバイで120㎞/h走行している感じ。本番にはかろうじて軽自動車くらいにはなったかな。」
今回はもっと技術面・表現面とも研究して、軽自動車からいきなりベンツとはいかないまでも、ミドルクラスの十分な安定感で弾けるでしょう。。。
いわゆる難曲は練習すればどうにかなります。本当に難しいのはゆったりした歌い回し、表現力を問われるような作品だと思います。 →今回の私のプログラムにはありませんね(笑)。
その辺は、松山さんがソロできっと聴かせてくれるでしょう。

この“ちょこん”とした佇まいが猫の魅力
2016年3月14日(月) 佐藤 真澄
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