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2017-04-10

癒しという言葉

癒されるとか癒し系、っていつから流行った言葉でしょう。定着してますが。初めに書くと、私は音楽を聴いて「癒される」ことはまずありません。(感動は別。)

ホンワカしていて、張り詰めている時にフッと力が抜けるようなもの。またはハーブティーの香りとか。ダイビングでも白い砂にサンゴとお魚というポイントは癒し系といわれます。無機質な職場に癒し系のおじさんがいて助かった事もあります。

でも何となく私自身は使うのを回避していた言葉でした。

実際、癒されたいと思ったことはない(癒しが必要なほど疲れているとは自覚していない)し、癒されるってこういうことか〜!と思う事もなく生きていました(過去形なのは後述)。

音楽を聴いて「うーん、癒される〜」とはよく見聞きするけれど、ちょっと安易な感想ではないか?と思うのは厳し過ぎでしょうか。私が自分の演奏に対して言われたらあまり嬉しくはないかなぁ。

癒すような演奏を目指しているわけでもないし…、癒しの音楽って何だ?「ヒーリングミュージックのCD」に入ってるような音楽かな?流れていて邪魔にならない心地よい音?あと、よくモダンな空間に流れている不思議な、自然ぽい宇宙的だったりする、音楽というか音とか。

少なくともコンサートホールでクラシックの曲を弾く時に目指す種類のとは違う気がします。もっと、曲に込められた人の感情を揺さぶるものがあるはずだから…

でもクラシックギターの音は癒される、というのは有りです。アリアリです。他の楽器にくらべると絶対癒し系でしょう。(素朴な複雑でない楽器ほど癒し系だと思う。)

先日、生徒さんで仕事が突発的に入って頻繁に変更やお休みになったりする方が「この時間は私の癒しなんで…」と、何とか時間を確保して来ようとして下さるのですが楽器のレッスンを受けることが癒しでも何でもなくなっている自分にとって、すごく新鮮に思えました。

すでに音楽を聞くこと自体が決して癒しにならない、素直にリラックスできない自分にとって、猫を飼い始めた時、これぞ癒しだ!と開眼しました。時に寝言をいいながら安心しきった様子で寝るフワフワの猫の姿…これを癒しと言わずして何と言おう。うーん、癒されます!

IMG_7630

やっぱり私は癒しを求めていたのだろうか。

 

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