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2017-08-05

スカ猫

私の住んでいる地域は土曜日が資源ごみの回収日で、今朝、VISAの冊子を回収に出すため紐で縛る前にパラパラめくっていたら、何やらある女優さんの書く猫の記事が目に留まった。

猫をたくさん飼ってきたがここ10年、極端に凶暴または臆病な「スカ猫」ばかりで、「あたり猫」かと思ってひと目ぼれした可愛い仔猫をもらってきたが、これも運動が激しく家じゅうの壁やカーテンをボロボロにされ「イヌのようにかまってやらなくても済むところが、ネコの取り柄だったんじゃないの」というほどかまってチャンだった、という結末に私は笑ってしまったのだが。

「スカ猫」という表現がどうにも気になって検索してみたら、もとは村上春樹さんが、猫には「あたり」と「スカ」の二種類がある、と昔の自身の作品の中で書いているらしいことが分かった。

一部には「猫にあたりもスカもあるものか」と怒りだす人もいるだろうけれど、私は猫との付き合いに関してはルイが初めてなので(ルイはあたり猫と信じている)どのくらいの割合で二種類いるのか分からないけれど、子供の頃はセキセイインコを次々と何羽も飼って、確かに「あたり」の、別格なインコは存在した。ただ、たった1羽だったことを思えば、同じように猫にもあたりよりスカが多いんだろうということは想像できる。

ちなみに猫には「美猫」と「ブサ猫」というくくりもあったりする。
しかしブサ猫にも独特の愛嬌があってそれなりに可愛く、もし私が初めて暮らす猫がルイでなくブサ猫だったとしても、ルイに対するのと変わらず愛でたであろう。というより、猫を飼った当初は、猫に美醜があるなどとは知りもしないし、分からなかった。

何をもって「あたり」なのか「スカ」なのかは・・・インコの場合まれに賢い子がいて人の言葉をいくつも覚えて喋り、一緒に遊び、姿も珍しい美しい羽の色だった。一方スカなインコは、人の気も知らず自由を求めてか、どこかへ飛んで行ってしまったりした。

それでも、一緒になった以上はスカと分かっても、どこか愛すべきところがあって可愛がっていくものだよなぁ。だって人間だって、あたりとスカに大別されたら、・・・いやいや、こういう例えはやめよう。

とにかく、スカギタリストの烙印は逃れたい私である。

 

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