押してだめなら引いてみよう
早いものでコンサートまで1ヶ月を切ってしまいました。朝目が覚めると、あぁまだあれをやっていないとか、あぁゆうべもまた飲んで寝てしまったとか、自分本当に弾けるのかーと、気がかりから1日がスタートするようになります。
でもコンサートできるのは恵まれていること。この1日1日を大切にしていきたいと思います。

陶芸家の方に戴いた小さな猫がいます
さて先日撮った二重奏の練習の動画を見ていてふと発見したことがあります。
下は先日載せた動画の、コスト版ソルの幻想曲 Op.54bis の冒頭(2nd guitar)です。赤で囲った箇所は 1st も同じ音型なのですが、どうも苦手な部分で確実に全部の音が均等に鳴らせない。 1st ともずれる。それで私は1st に隠れるように弾いていたんです。が、今まで押し出すように弾いていたのとは逆に、右手を腕ごと手前に寄せるように動かしてみると、手が弦から離れすぎず、全部の音を掴めるようになりました。
ちょっとした手を動かす向きだけのことですが、テクニックをひとつ獲得した感じです!
これと同じ要領で、続くスペイン舞曲の終盤の部分も。
この連続する速い三連符も、同じような右手の動きにしてみると確実に弦を掴めました。
え!そんなこともできなかったの!なんて、思う人は思うかもしれませんが、うまくいくときはうまくいくけど失敗することも多い、難しい箇所ですよね。
とはいえコンサートで弾くなら成功率は五分五分ではなく、限りなく100%に近づけておかなくてはならない。
この説明だけでは分かりにくいと思いますので、興味ある方は動画の1st guitar の堀井先生の右手を観察してみてください・・・。(スクロールしていただくと下の方、またPCの場合は右カラムにございます。)
コメント4件
さすが行間を読んでくれるね。
私は30才でそれまでの両手フォームを直されたからそこが私のスタート。
かと言って、教えるのも難しいんだよね!
でも面白い生徒出てきた。脱落しなかった組も育って来たしね。
そうかあ生徒が育ってきたか、素晴らしい。彼らの一万時間はいつかな。
フォームを直されたのは何がきっかけだったの。スタートというよりは、基礎から(?)やり直しさせる価値があると思ってもらえたんだよね。
え!そんなこともできなかったの!なんて、思う人は思うかもしれないが、そんなことをうまく弾く方法を苦労して見つけた人こそが、そんなことを教えられるんだよね。で、そんなことが出来るようになる小さな幸せを知っているんだよね。