渡辺香津美 meets 村治佳織
かっこいいセッティングぅ〜。始まる前からシビレました、こんな席で聴けるとは。
東京文化会館小ホール。クラシックギターソロなら何度も聴きに来ていますが今日はだいぶ違う雰囲気。
600人超の満席でも、会場でクラシックギター関係者(私の知る限りの)をお見かけすることもなく、客層が違う感じ。
クラシックギターのレパートリー、ダウランドの涙のパヴァーヌのデュオでスタート。バッハのプレリュード(BWV1006a)も。
面白い。マイクがあるから音も大きいし。ジャズの有名なナンバーや映画音楽、ビートルズ、へと進み、
前半ラストを締め括った渡辺香津美さんのソロ、自身の作品「ジャミング・イベリコ」は圧巻。
弾く前のお話で、「豚の逆襲」と触れられていた訳が、だんだんと判る。曲が盛り上がっていくにつれ、“人間たちがイベリコ豚美味しいよね、と舌鼓をうっていたら豚たちが集団で逆襲にやって来た” というシチュエーションを勝手に想像、にやけながらも超絶的な表現に固唾を飲んで聴き入りました。
後半はスペイン的な要素が前面に。クラシックの人がジャズギターに合わせていくのは大変だろうなあとつくづく思うのですが、村治さん華麗に即興の早弾きテクニックもキメていまして、順応力抜群。息ピッタリ・・と言いたいところなんですがやはりどこかノリがクラシック・・というのはあるかも。
それにしても久しぶりに聴いた村治さんの生ギター、まさに長年の豊富なステージ経験によって育まれた演奏といった感じ。
あっという間の2時間強。帰りがけ、10月の、今度はフラメンコギタリストの沖 仁さんとコラボするコンサートのチケットを2枚購入してしまいました。
こちらはジャンルを超えた本物のぶつかり合いが聴けるのではと期待して今から楽しみ。
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ホールを出れば、3連休前でどこも賑わっている上野。夫と御徒町まで歩いてワインバルに紛れ込みギター談義。その後家でも談義は続き、2時を回ってる〜…起きるのが辛かった朝。
それでも今朝の仕事、体験レッスンは無事新規ご入会いただきました!
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思い出しながらこうして書くのも楽しい、昨日のコンサートでした。音楽って、人に聴かせるってこうでなきゃ、だよなあ。。。
読んだだけで、いかに満ち足りた夜会だったのか、興奮が伝わってくる。なぜかこちらまで嬉しい。