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2019-08-01

8月ですね!奏法の話。

私がブログでギター奏法等について書くことがまずないのは、専門的発信を得意とする人は他にたくさんいるだろう、紙も含めれば既に情報は出回っている、今さら私が頑張って書く必要もないと思うのと、このブログを訪問してくださる方のうち、ギターを弾かれる方がどのくらい居られるのか知るよしもないけれど・・とにかく専門家ブログ、私の役目じゃないよーとばかり、自分が楽しいことだけ書き綴っているわけです。

でもたまには。といっても、奏法解説を始めるわけではありませんので結局いつもの調子なんですけど。

最近見ない傾向のフェイスブックをある時スクロールしていたら、まだ十代前半のよく弾けるお子さんがマスタークラスか何かのワンレッスンで右手の弾き方を指摘された、という親御さんの投稿。

私はそのお子さんを知っていますが、弾き方そうだったの、と驚きです。間近で奏法まで見たことはないので。

同時に、先生、教えてないのか?…いやそうとは思い難く、考えを打ち消す。まあ先生の方針もあるのだろうしなんとも言えない。

小さい時から、なんとなく弾けてきてしまったから、弾き方を変えさせると弾けなくなる恐れからなのか、聞いてみないとわかりませんが。聞けないけど…^^

体験レッスンで私は、とりあえずギター構えてもらって、なんでもいいから音出してと言うと誰もが指の第2関節あたりを使って弦を持ち上げるようにはじきます。まだ何も知らないのだからそれで当然です。

最初こそとにかく音さえ出れば、出せる音が増えていくだけで楽しいと思ってもらえれば…とやっていきますが、少し余裕が出てきたらフォームを矯正していきます。まだ定着しないうちに。右手、左手とも。

第2関節ではなくて、指の根元の関節から動かしますよ、ひいては腕、肘の関節から動かしますよ、と。大きな動力に乗せるんです。

アルペジオもトレモロも、一連の細かな弾弦のパターンはそこに乗っかっているんです。

指先だけ、つまり指先の関節にだけ頼っていては大きな音も出ないのは私も経験でわかっているし、負担がかかっていずれ指を壊すとも聞きます。

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PIP関節ではなくMP関節を使って弾く

PIP関節を動かすとき、手のひらの筋肉を使っているのですが、MP関節を動かすと腕の筋肉が動くのがわかります。だから、指先だけよりもMPを利用する方が大きな力が得られることになります。

 

私も右手の弾き方を30才の時に “大きい音を出すべく、そして年齢を重ねても指への負担なく長ーく弾けるために” ちゃんと教わって、それは時間がかかりました。

同じように、グループレッスンでギターを始めた方や自己流でやってきた方はなかなか直すのが大変ですが、まずはどういうのがダメか、をきちんと理解、自覚して、時間かかっても根気があれば必ず良い方向へいくと思っています。

ただ若くて指もよく回り、コンクールなんかに挑戦していると、直ぐには必要性に迫られないこともあって、後回しになってしまうとも想像できます。

お子さんを教えるのはきっとそれなりのご苦労が。。。

私は大人の生徒さんばかりですが近ごろは大変よりも楽しいが優っています。

 

猫が伸びると夏がやってきたという感じ。

猫が伸びていると本格的な夏がやってきた感じ

 

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