難曲掘り出し
今は普段やらないようなこと、一見無駄なようなことをやる絶好の機会なのかもしれない。思い浮かんだ曲を手当たり次第に弾いています。先日、他のレッスン室から漏れ聞こえてくる名曲「S」を私も久しぶりに弾きたい、と思う。きっかけはだいたいこんなもの。それで家に帰って「S」の楽譜を探すもなかなか見つからず、別の名曲「B」が目について手に取る。「S」も「B」も、かつて挫折し封印していた曲。
(とはいえ私の封印リストはここ数年解かれつつあり、「ロッシニアーナ」や「森夢」はすでにリストから外れた、一応。)
「B」はギター通の間では名曲と言われている現代作品だけれど、はたしてギターに親しんでいない人にとって「いい曲」と思えるのだろうか。難解という程ではないけれど、技術的困難さを聞き手に感じさせずに、魅力的に聴かせるのは相当に難しいのでは。
以前チャレンジした時は歯が立たなかった。1楽章の、出だしから上手くいかないし、5楽章通して最後まで気を抜くスキもない難所の連続のような組曲。全然弾けなかった。・・とはいえ何度か発表会など人前で弾いたのを覚えているけれど、コンサート活動始めてからは一度も弾いていない。
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すぐに弾けるようになる曲よりは、難曲のほうが練習していて楽しいもの。
「B」も、今後もレパートリーにはならないかもしれないけど、弾いていて楽しいのは攻略が目的のゲームみたいだから。かつてはこの曲の練習が絶望的に苦痛だったと記憶している。今はなんであの時ここが出来なかったのだろう?とか考えながら、やっぱり最初からこういうのを苦もなく弾ける人よりは、私は教えることに向いてはいるんだろうか、と前向きに思ってみたり。
当時の先生の書き込みを改めてよく見ると、今ならわかる、付けられた運指の理由。が、以前はどうやっても弾けなかった。
和音の弾き方か〜…超基本的なことが書きこまれてるけど、そんなことを私はあの頃教わっていたのか。。
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本当は、昔やった曲をまた弾こうという時は、まっさらな楽譜を買い直すべきなのだけど、それはもう少し後で決めることにして、懐かしい書き込みを辿りつつ、ゲーム攻略を楽しもうと思います。
当時の先生の書き込みを改めてよく見ると、今ならわかる、のくだりでううむと唸らされたわ。その前の文章もふむふむと読んでいたのだが。人生前進あるのみ、って、こういう時に思うよね。