2020-11-20
匂いの記憶
なんとなく買ってみた袋麺(80円也)のフォーが、すごい。
袋を開けた瞬間に広がる香りが半端ない。私の記憶の中のベトナムが一気に蘇ります。OKストアの棚の中でもよく売れている理由がわかるような。
ベトナムの町の匂い、路上のイスに腰掛けて現地風に食べたフォー、、、今の時期、昨年まで3年連続で訪れた、ギターツアー仲間たちとのさまざまな思い出が走馬燈のように駆け巡ったのでした。
あまり得意ではないパクチーも少しは欲しいと、食べきれるか心配しながら買ってみたけど・・だいぶ掛かってますね・・。
いつの間にかなくてはならない存在になってます。
旅は準備段階も楽しいし、無事帰ってこられれば、珍道中ほど思い出になったりするけれど、ずっと後になって、ふと漂う香りに過去の記憶が蘇るのも人生の恵みだなあと思う。プルーストが紅茶に浸したマドレーヌで幼少の幸せな記憶が蘇ったというのが今なら実感をもって、わかる。
旅は快適な高級ホテルよりも、不便でも庶民的な宿に泊まり、町に出て町の食堂で人々と同じものを食べ、注文するにも苦労したり、思った物と違う物が出てきたり未知の発見があったりというほうが、匂いの記憶が呼び覚まされたときの幸福感が大きいと思う。
だから旅はやめられない。若くてお金がなく、その代わり好奇心と無理がきくことで積んできた旅の経験は今思えば貴重だった。
こちらは私の行ったことのないインド・パキスタンのご飯、ビリヤニ。
好きでたまに外食していますが、スーパーで”素”を見つけたので作ってみました。
お店で食べるようにチキン、パクチー、紫タマネギ、フライドオニオン、ヨーグルトを追加すれば、もうお店に行かなくても良いかもしれない出来でした。
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そうそう、旅は不便なほど旅情が出る。最近は安ホテルよりキャンプの方に心惹かれるけどね。谷から遠くの村に沈む太陽を眺めながらごはんを食べる夏の日が、早く来ればいい。これも、ここまで大荷物を抱えて登る苦労があるからこそ、味わいも一段と深い。
このインスタント食品、フランスでも絶対買えるね。行ったことはない国だが、探してみよう。そうそう、時々娘が、私は日本の匂いがすると言うな。