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2021-01-26

新しく楽譜を買う

新しく楽譜を買う、という行為自体が、新鮮。そもそも私が最後に楽譜を買ったのは何年前だろう?

技術も伴わないうちから好きというだけで楽譜を買い集めた時期がある。

ここ十数年?、その中から小出しにしたり、挫折後の封印を解いたりとやってきて、もちろん手を付けないまま眠っている作品も。

プロアマ関わらず大抵の人はそうだと思いますが、一年でそう何曲も新曲デビューさせるなんてことはまずなく、曲の規模にもよるけれど私の場合せいぜい年一新曲発掘できればいい方である。

ただ最近、とにかく何でもいい!気分一新したい!という気持ちが勝り、ライブラリにある作品ではなく、いままで作風が好かなかったゆえ一つも持っていなかった作曲家の作品を取り寄せてみました。

届いたばかりの手垢のついていない、まっさらな楽譜。初めましての作曲家。2、3日そのまま譜面台においたまま、美しい装丁を眺めつつ、いつもの手順でエチュードから始めレパートリーを弾く。・・・こんなんですけどわたくしにも弾かせてもらえますかね・・・?

いよいよ表紙をめくって、一から音符をたどる。その感覚も、久しぶり。

今まで好かなかった、というか弾きたいと思える作品がなかった。が、好きな人はそれ専門というくらい好き(ただし少数派)、という印象。

実際自分で音を出してみると、出だしから光と影の、影の部分を色濃く感じる曲想。影、翳、陰。

イタリアらしく光(陽)が強い分、陰が深いのかも。

いいなあ。しばらくは、楽しめそう。

 

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