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2021-05-24

久しぶりのコンサート(聴く方)

久しぶりにコンサートを聴きに行ってきました。みんなの憧れ、東京文化会館小ホール。

2019年以来に訪れたら、上野駅公園口が整備されて綺麗になっていました。

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昨年予定されていたコンサート。チケットを一年間、大事に温めていましたよ。

2台のギター(桜井正毅マエストロRFモデルと、ロベール・ブーシェ)を曲によって交互に弾き分けられたのが印象的でした。

ブーシェは歴史価値ある高級ギターの一つですけど、40代で一念発起して、画家からギター製作に転身したそうです。生涯で作ったのはたった154本のギター。この日演奏されたのはその152本目で、製作家の屋根裏に隠されていたギターだそうです。

桜井正毅RFは、年代は新しいものでしょうが良く響く艶っツヤの、明るい音色が魅力です。

曲目はハードなものばかり。それらを、魂を削るようなどこまでもエネルギッシュな演奏。

二日前にも、コンサートがあって、それで今日このプログラム、この演奏、というのがすごい。

コロナ直前、2020年のお正月、たまたま映画 “マチネの終わりに” の鑑賞をご一緒するラッキーな機会があり、製作家の桜井さんが福田さんを前に「こんなに努力する男を他に見たことがない。」と仰っていたことが今も思い出されます。

第一線の演奏家として成功し続けてきただけに、今なお年齢なりの努力を余儀なくされるでしょう、それを表すように会場はギター関係者よりも、一般の福田ファンがとても多いのだなという印象。こういう層を、ずっと惹きつけていくのだから。成功に胡座をかき、手を抜いていたら出来ないことではないかと。

こういうの見ちゃうと私なんかはもう、努力の仕方がわからないんだな。どう努力すればいいのか教えてほしい。

 

余談:

1部と2部の間のトークセッションに、原作の小説家平野啓一郎さんと、サプライズで映画主演の石田ゆり子さんが登場。

たぶんほぼすっぴんで(私は前から2列目でしたので。)出てきてスミマセン^^; みたいな遠慮がちな振舞いで、好感度が高いのも頷けます。普通っぽい佇まいでいても、肌が綺麗なことで有名な女優さんですから。たしか私と同年齢くらいのハズ。。(それはどうでもいい)

トークセッションのあとすぐまた休憩15分。

そりゃ喋りで盛り上がったあと、急には演奏出来ないよね、人間だもの・・(安心)。

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コンサートが終わると、いつもならどこかお店に入って夫とワイン片手に談義するのですが、今それはできないので、駅前のコンビニで缶チューハイ買ってきて、ベンチで気持ちよく夕暮れの風に吹かれていました。

楽屋口から、ゲストの平野さんやゆり子さんも出てきて、帰ってゆくのを見ながら。

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また来年、5/15に同ホールでピアソラ特集だそうです。聴きに行けたらと思ってます。

 

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コメント2件

  • 未央 より:

    努力とは。第一線が努力。追随者も努力。かな?私はそういう状況にはおりませんが。
    いずれにせよ、素晴らしいコンサートだったのだね。羨ましい。後のビールは。。。ノーコメント(やっぱ、雰囲気のあるワインに敵うものなし)。
    石田ゆり子さん、思わずググっちゃった。

    エースを狙えだっけ、「上がいない状態、追いつかれる焦りは、追いつこうとする立場と比べて、格段につらい」ということを言っている。真澄ちゃんは、これは読んでなかったんだっけ。雨で何をする気にもならない時にでも制覇してみて。ルイを膝に。

  • masuminn より:

    いい事言ってくれるねぇ。。。そうだそうだ、上がいないって、想像するしかないけどつらいと思う。私ならバラ色どころか、不安しかないだろう。バイクツーリングでも、上手い人の後ろを、軌跡を、ひたすら追っていくのが楽しかった。そこへくるとテニスのジョコビッチはすごいよね、もう何年も勝ち続けて王座を譲らない。あー無理無理。

    石田ゆり子さんは、昔は妹のひかりさんの方が売れっ子で陰に隠れてた印象だけど、この頃の評判っぷりといったらアラフィフの星。

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