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2021-10-22

独身日記

探し物をしていたら、謎のCDケースを発見。中を見ると独身の頃の日記だった。

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パラパラめくっていくと、紙の上に日々、心の中の本音をぶち撒けていたのだなー、というのがわかる。毒を吐いてる日も結構ある。精神不安定にならないよう、懸命に保っていたようにも見える。今では笑えるのだが。

たとえば 2005年。初めて自分のフルコンサートを企画した時。本番数日前からナーバスになっている。

9月30日(金)

早めに出社。メールを開けると 40件くらい入っていて  もう朝一番 ウンザリ。

いろいろ入ってきて、やりたい仕事ができん‼︎

8じころまで  ひっしで  気持ちを落ちつかせながらやった。

パニックになってはいけない。

追い詰められてはいけない。

いじわるな  エラソーな  エレーヌとかいう香港のやつからのメールにも、「なにいってんだ、しらねーよ」と思ってやりすごす。

とにかく. 最高の精神で1週間後の日をむかえなければ。

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そしてコンサートの前日。

10月6日(木)

午前中ちょっとギターを弾くが   かえって不安になるのでやめ。

銀行で明日のお釣りを用意したりして、1時から OLD ENGLAND のセールへ 恵比寿へ向かう。

ステッチがきいたコットンのジャケットと ピンクの半袖のニットをみつけてさっと帰る。

帰ってきても  なんかとっても  ブルー。

けいたいに  さおりから「明日行くよ」メールがきて  ありがたいけど  ブルー。

再び自転車にまたがり、有楽町へいく。まずは、ランコムで  明日の衣しょうに合いそうな口紅を選んでもらう。店員さんにまで初リサイタルの話をし、がんばって下さいと言われる。

その後ビックカメラで  録音用のマイクとMD10枚パックをかうと  なんと  50人にひとりタダ に当たる。鐘をおもいきり  ハデに鳴らされたとたん、さっきまでのブルーはふっとぶ。

良い方(高い方)のマイクにして良かった。

そして、有楽町まではるばるやって来てよかった。

きっとあしたもラッキー。

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うーん、思い出す。笑える。で、コンサート当日(7日)と、翌日は。

10月7日(金)

すいみん不足がつづいていた分、あさ、10時半頃まで眠る。

さすがに用意もしてなかったから、少しあせる。

昼頃  静岡の中ちゃんやたまきからメールが入る。もう  きのうのようなブルーではない。もう  ぶつかって行こう!というかんじ。

10月8日(土)

夜中ずっとハイで眠れず

昼、大量にパスタをゆでてたべたあと夕方まで眠った。  やっとおちついた、夜。

さいとうさんからメールでコメントと  さっそく写真が送られていた。

きのうの演奏後の人々の反応のようすと、メールで送られてくるコメントと、

冷静に分析をはじめる。真実の。

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この後、反省と、通勤の日常。派遣の仕事はちょっと理不尽なことがあり、別部署への異動を打診されていた。年末でもあり、専業主婦の友人と会ったのだろう。

 

12月27日

新しい部署の方と 顔合わせてトントンと決まってしまったけれど、自信ないなぁーこんどの仕事。大丈夫?私。

すごーくつかれて  7:30なのに  横になて  新聞の集金もムシして眠ってしまった。

でも夜中に目がさめたあとは ズーッとねむれず 久々に「ラジオ深夜便」をきく。

そしたら  おもしろい ラジオドラマがやっていた。

踊りの師匠が、若い弟子に、「芸事をきわめようと思ったら、男に食べさせてもらおうなんて思っちゃいけないよ」と。「あたしゃ 沢山の男をしっているけれど、借りは一銭もないよ。もちろん  気持ちの上でだよ。」

ただし、年老いた独り身の女が酔っ払っている姿ほど  かなしいものはない  とも話していた。

そぉかー。そういう婆さんにはならないようにしよう。独りでも、きちんと、きれいに暮らしてる  品のある婆さんになろう。

12月28日(水)

会う度に、話の感覚がズレていく友達がいる。

まったく、話していて手応えを得られないと、早く帰りたくなってしまう。

きっと、私がいろいろやってんのが面白くないのだろう。

ぜひ精進して、と期待してくれる人がいる一方で、

いまだに、結婚やら恋人をつくらないやらを、「もったいない」とか言う・・・もう、

うざすぎ💢

皆、それぞれ選んだ道じゃん!

だんなさんに食べさせてもらって、子供育てるのもひとつの道。

まぁ、何かに頼ってはいるでしょうけど、その人生。

もう  話をすればするほどかみ合わない。

エッ?という反応が返ってくるので、もう世間とかくぜつされた主婦はヤダヨ。

ごめんね。ひどい言い方だ。

ほんと平和に生きてるんだろうな。マイペースに磨きがかかってるよ。

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一人で生きていくことを視野に入れ、中古マンションも買ったりしていた頃の私。気張ってるんです。

で、年改め2006年。

 

3月28日(火)

A宮殿の主が  二重奏をやろうだって!誰と?

調子にのるな。むろん断った。

はぁ〜っ。私  いつまでこんなんなの。

 

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A宮殿の主・・誰のことかしばらく思い出せなかった。傲慢で失礼です。が、今となっては大笑い…すみません。

日記は2009年まで。以来、付けていない。

日々起こったことでも何でもかんでも、話せる相手(夫)がいるから。年を重ね、少しは人生を悟り始めたっていうのもあるが、わだかまりを溜めず、心穏やかに暮らせることに感謝しなくてはいけない。

 

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コメント10件

  • 片岡美穂 より:

    真澄さんが独身の時に音楽と向き合いながら、一方でお友達との葛藤やら、とても興味深く読ませて頂きました。でも、いまは、なんでも聞いて下さるご主人様がおられるのは、ホント、お幸せなことですよ。
    ひどい表現なんだけど、私も、ただ平和に暮らしている専業主婦の人は避けています。
    悪気はなくても、平気で人をチクチク傷つけるのは、大抵、平和に暮らしているだけの主婦が多いです。
    最近、震度3ぐらいの地震が朝方あったのですが、私はゼンゼン知らずに寝ていました。 で、その話をした時、セレブな友人に 「あー、地震があっても気が付かずに寝ていれるようだから、アンタ、1人で居れれんだねー」 って言われて、すっごい
    いやな気分になったことがあります。
    そんな事、それこそアンタなんかに言われる筋合いはなーい! でしょ。
    そんな時、話を聞いてくれる人が居るのと居ないとでは、随分違いがあると思います。
    仕方ない私は、ユキ、ユキ、ちょっと聞いてー、でベタベタユキに触っては、解消してますけど。

    • masuminn より:

      笑っちゃいました。そのセレブなご友人はきっと、地震に限らずどんな物事も、「だから一人」に結びつける語法をお持ちなのでしょう。

      私のその友人は、出来ること苦手な事をよく分かっていて、自分が生きていける道を賢く選んだまでだと思うのですが、昔から天然であいかわらずだったんですね。
      専業主婦でも苦労はそれなりにあるとは思うので、私を同類の友にしたかったのだろうと思います。

      私も、いくら話を聞いてくれても夫にたいする文句は別にあって、ルイに愚痴ってます。オトーチャンのことガブしてき。とか、ルイの耳元で囁いています。

  • 片岡美穂 より:

    正直いいますと、私ですと、ご主人の奥さんはやってられないですー。
    6歳の男の子、と言いながら、真澄さんは、上手にやっておられる、と、FB
    見ながら感心してますよ。
    ルイちゃんは、意外と、お母さんの仇ー、とかいって、ご主人の腕をカジカジしてるかもよ。
    ルイちゃんもユキも、大切な存在ですね。

  • 片岡美穂 より:

    追伸  そう言えば、相手を自分と同類にしさくみむたい人って、結構いますよね。
    そういうのも、私、苦手というか、面倒くさいです。

  • masuminn より:

    あはは。FB上だけでも、なんとなく、この人合わなそう、とかありますよね。まあうちの6歳の坊や、言いたい放題ですが大目に見てください。

    犬猫は本当に面白いですね。これが、もし人の言葉を喋ったら、ただの可愛いだけではいかないでしょうけど。なんか分かってくれてる気がする、と思えるのが動物の存在の有難いところですね。

    > 相手を自分と同類にし

    お願いだから、一緒にしないで〜という感じですね。

  • 片岡美穂 より:

    ハーイ‍♀️
    ご主人は、最近、随分変わられた、と思っていますよ。
    真澄さんの、影響だと思い、感心して見てますよ。

  • 片岡美穂 より:

    ごめんなさい、また、入力ミスです。
    ハーイ、のつもりでした。
    あー、やっぱり、歳ですう。

  • 未央 より:

    私も四歳か五歳の頃から(強制で)付け始めた日記を、今だにつけているよ。人生前半期のは両親宅。2000年くらいからかはコンピュータなので、見つけるのは簡単。たまに、記憶確認とかの役にたっている。
    が、日記は、読み返すためではなく、一日の整理なんだよね。適当に積み上げられたものを引き出しに収めて、閉めたらもう後は基本的に考えない。もしくは、自分でももてあます感情を客観的に見直せる。これはもう私の人生の一部だから、一生続けるだろうなあ。
    ちなみに自分の現実の机は、大抵ぐちゃぐちゃ。怪獣も協力してくれるし。

  • masuminn より:

    4、5才から、というのはすごいね。親の方針とはいえ。それが今人生の一部になっているのだから。

    書くことで考えが整理できるというのは、あるよね。私も今はブログがそうかな。

    何年も経って読み返してみるとちょっと面白いけど、たしかに読み返すためのものでもなく、私もすぐに蓋をしたけれど。

    死ぬ間際に読むか。未央ちゃんのは娘ちゃんたちが読むか。

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