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2022-05-05

新しいあさが来た

と、鯉のぼりの季節そのままの気分で、清々しいタイトルをつけましたが、痛くて怖い医療の話です。そーゆーのが苦手な方は読むのをお控えください。

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肋間神経痛は、経験のない方には何それ?という感じのようですが、私は昔からよく起こっていました。肋骨に沿った神経がビリッと電流が走ったように、脇腹や胸部が痛む症状が、短期間現れます。

それなりに瞬間的に痛いけれど、放っておいても気づけばそのうち消失しているので、またかー、と思いつつ我慢していました。

ところが今回は痛みは消えるどころか強くなり、身体を動かしている時、たとえば飲みに行ったりギターを弾いたり、水泳をしている間は痛みは気にならないのですが、じっとしている時や就寝時は、不規則なリズムで繰り返しやって来る鋭い痛み(刺すような、絞られるような。)が苦痛すぎて、ちょっともういい加減にしてよ!と呟き吐いたりして、人間は痛み苦しみが続くとメンタルもむしばむと感じました。

私は病院嫌いなので滅多なことでは行かないのですが、せめて痛み止めだけでも処方してほしいと、ネットであちこち検索し、どこに相談すべきか考えました。

1、整形外科

一度打撲で伺ったことのある、丁寧で人気の先生がいるのですが、待ち時間が2、3時間と半端ないあげくに湿布とか処方されても効き目はないと判断。しかもレントゲンは撮られて余分なお金がかかるだろう。

2、内科

3月に検診でレントゲン撮ったばかりだし、血液と尿検査もしたばかり。10日後に、年一回のエコー検査の予定だから、それで問題なければ内臓疾患によるものではないだろう。相談すれば痛み止めは処方してくれるだろうが、やはり効き目はいかほどか疑問。しかもあと10日もこの痛みを我慢するのはゴメン!

3、 ペインクリニック

自己判断だけど骨折や筋肉、内臓疾患は考えにくい(ストレスとか、原因不明のことも多いらしい)ので、筆頭候補に上がったペインクリニック。麻酔科医が、経験と知識を活かして、あらゆる痛みを取り除くのに特化したクリニックです。

南大井にあるそのクリニックは、レントゲンもエコーも置いていないというHPの説明が、私には無駄がなくて好都合でした。神経ブロック注射というのは、脳に痛みを伝達する神経の働きをブロックするものだそうで、ネット上でも全国あちらこちらの医療機関で紹介されている、肋間神経痛の痛み除去の手法です。

痛くて怖そうだけど、南大井のそのペインクリニックのHPとグーグルの口コミ、先生のブログを見て、なんとなく人柄を判断(ブログ大事!医療以外の話題、遊びの話や高齢の親の話等…に人柄がにじむ。)しかもGWの祝日でも診療しているとあって、意を決して電話、その日の午後予約ができました。

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問診と触診で、やはり肋間神経痛との診断。「では、背骨に注射をします」、年配の先生の口ぶりは穏やかだけど、背骨に注射。。。きっと痛いんだろうなぁと思いながら寝台へ。

横になると、手探りで、痛みの箇所に通じる神経のある肋骨というか背骨の部分?を探りあて、よしここだな、という先生。

まず、局部麻酔します(あっコレが痛いんでしょ!)と思っているとちょっと痛いかもしれないよ、と言われ(モデルナの時より痛いだろうけど、せいぜい耐えてきたこの痛みくらいでしょ)と思うも、がんばってくださいね、の言葉にヤな予感、次の瞬間、経験したことのないような雷に打たれたような激震が走ると同時に、視界がはっきり左右に分かれ、右は明るいまま。左はショートしたように真っ暗!半分死んだ!と思った。

まさにパソコンの強制終了みたいに。

大丈夫?と聞かれ、い、痛いけど、なんとか…と答えるやいなや、更に2本目の麻酔が打たれる。ウッ。

次はお薬入れます。もうこれはそんなに痛くないでしょう。(ショックが強すぎてもう何も言えない私)

その後、横たわったまま1時間の経過観察。左脚が痺れて動かせない。心配になって左手を動かしてみた。手は大丈夫だし、上半身は麻酔は効いていないようだ。これだけでもすごいと思ってしまう。

そのうち血圧が下がり過ぎて(上44、下32、みたいな)しばらくアラートが鳴り続ける。気持ちはしっかり保っているつもりだが、身体はダメージを受けているのか。

ヘロヘロになって寝そべっている間、カーテンの向こうでは別の患者さんがやってきて、施術中なのか先生と世間話のようなものをしている。

聞こえてくる会話の断片からも、儲かってはいなさそうだけど、信頼していい先生なのかも、と思えてくるのだった。

院内は雑然としているのは否めないのですが、ゆったりとしたジャズ流れているのはリラクシーで良かった。

1時間後、起きてと言われるも、めまいがして吐き気も。モデルナ接種1回目の時と同じく、迷走神経反射だろうと自分でわかる。子供の頃から注射には弱いんだ。

お会計は保険がきくのでバカ高くはない。先生と看護師さんにお礼を言ってクリニックをあとにしました。まだちょっとフラついてます。

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帰宅後、痛みは起こらなくなったものの、痛みの記憶か、いつもの箇所がズキっとしかけたと思うとサッと引いていくような、顔を出そうとして引っ込む、みたいな症状がありました。

それに痛かったのと反対側の肋骨に、別の痛みが。結構チクチクし、これがあるうちは今夜も眠れそうにない。

ネットで読んだ情報だと、この注射の効果持続は2時間だとあったので、すぐにぶり返したら嫌だなぁと心配に。

再発したら、ブロック注射は3回までは追加接種が可能で、それで大抵治るとのことだけど、もし私がまた受けるならば、辛さの天秤にかけることになりそう。

胃も、ショックで収縮してしまったかのように、食欲ゼロ、空腹感ゼロ。上体起こしているといろいろ違和感があるので、何も食べずベッドに臥せ入りました。

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翌朝(=今日)浅い眠りだったにもかかわらず、すべての痛みと違和感が取り去られていました!

なんと、昨日の先生から携帯に電話がかかってきて様子を聞かれるのでざっと上記のことをお伝えしてお礼を申し上げました。

 

どんなものでも持続する痛みはつらく、生活の質を下げますね。辛い治療を受ける人の気持ちも少しだけわかるような経験でした。そりゃこんなの続けば弱気にもなるよねと。アスリートが痛み止めを打って試合に出るというのも、この程度では済まないだろう。

それにしても、連休と重なって幸いでした。レッスン中に痛みに顔をしかめているのを見られたら、自分の出来がそんなに悪いって?誤解しちゃうかもしれないので。

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コメント4件

  • 片岡美穂 より:

    それはそれは大変でしたね。でも、朝には痛みもとれて良かったです。
    下半身の病気、というか、痛みは、原因がよく解らない分
    厄介ですよね。
    最初は、放っていてもいつの間にか痛みは消えているのに、もっと放っていると、動けない程の激痛に襲われたりしますね。それも、急に。
    よく分かります、昨年の夏、突然、膝が一歩も歩けない程の激痛に襲われて、何日も(狭い部屋なのに)トイレに行くにも大変でした。
    ようやくに日常に戻れたのは最近です。
    真澄さん程、怖い思いはしなかったけど、これで直らなければ手術かと思っていました。
    お大事になさってくださいね、大事な生徒さんもおられますし。

    • masuminn より:

      片岡さん、お気づかいありがとうございます。
      私の書き方が不十分だったので本文直しました、足ではなく上半身の肋骨まわり(胸部)の神経の痛みなんです。
      神経ブロック注射は、痛みのあるろっ骨の高さの背骨に注射して、脳に痛みを伝達する神経の働きをブロックするものだそうで、それを受けてきました。根本治療ではないのですけどね。そもそも原因不明である事も多いらしいです。
      麻酔で左下半身が痺れたのは聞かないとカラクリがわからなそうです。
      膝の激痛、私は20代の頃経験しました。めちゃ痛かったです。片岡さんもどうぞお大事になさってください。

  • 片岡美穂 より:

    スミマセン、私の読み間違いです。
    肋間を股間と読んでしまいましたー。
    歳とともに、思い込み増す一方デス。

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