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2024-10-10

敬愛するギタリスト

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敬愛とは、深い尊敬と同時に愛情や親しみを込めて尊ぶこと。

この方には、自然とこの言葉が浮かぶ。最近はあまりコンサートに行かなくなっている私ですが、札幌在住のギタリスト、渋谷環さんのデビュー45周年記念リサイタル東京公演は、聴かなくては、と行ってきました。

45周年といっても、20歳で指をこわして以来ほとんど演奏活動はされていなかったそうで。

10年くらい前、環先生のデビュー当時10代のLPを持っている熱心な方の主催で行われた千葉市の公共の施設内の音楽室で私は初めて演奏を聴いて、なんか、まだ手、大変そうだけど、音楽性が好きなタイプと直感で思い、

その後偶然にも、私は2017年から3年連続でベトナムギターツアーに参加する中、2019年に環先生が日本代表として呼ばれた際、他数名の同行仲間と共に2週間を一緒に過ごし(つまり朝食から夕食まで)、時には滞在ホテルの部屋で皆でお酒を飲んで遅くまで喋り、街でショッピングもし、コンサート前の舞台裏での姿や、現地の聴衆からの賞賛のされ様も目の当たりにする毎日であった。

それなのに、ステージを離れれば大物感を全く出さないところ。むしろフツーの感覚全開で、5年経った今回のリサイタルも、ギター界の大御所をたくさん呼んでおきながら私とか打ち上げに誘ってくれるし、お土産にロイズのチョコレートみんなに用意してくれてるし。

これほどのギタリストが手の不調で40年ほどの年月を、どういう思いで過ごされてきたのでしょうか。とても真正面から聞くことはできません。感じ取る、学び取る… でしょうか。 そう、「ワタシほんとは弾けるのに、不遇だったのよ!」だなんて(←私、こうなりそう)、当然言わないし、微塵も感じさせない。超自然体でフルコンサートを終えた佇まい。に、境遇を受け入れてるというのかな、…私には見ているだけで頼もしい年上女性であります。なかなかいない。

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パワフルなプログラム。シャコンヌ、とトローバが特によかったかな

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さて、そんな私の次の日曜日はどこの山へ行こうかな?だ。

涼しくなってきて南アルプスでいよいよ締めますか、ねー…。

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コメント4件

  • 未央 より:

    体(指)を壊してもなお巨匠。本当にすごい人なのだね。そんな方と行動を共にできるなんて、袖すりあうレベルじゃないもんね。
    人生はめぐり逢いだ。そしてきっと、めぐり逢いにも棚ぼたはない。真澄ちゃんの素質と努力でめぐり逢っている。真澄ちゃんもすごい。

    • masuminn より:

      たまにしかお目にかからないし、敬愛するといっても私にはたったこれだけの期間の関係。でもこのペースで末永く応援していきたいし、人はそれぞれの役割を持って生まれてくると思うから(だもんで私はあっちゃこっちゃ飛んでいる)、この関係性を大切にしたい地球上の一人であるよ。未央ちゃんもそのひとりだけど。
      関係ないけど今、キンモクセイの香りが届いた。

  • 未央 より:

    真澄ちゃんも、私のかけがえのない関係の一人よ!

    金木犀か。こちらは何にも秋の匂いがない気がする。ので、バルコニーに実っている遅トマトの青臭さを思わず嗅ぎにいってしまった。
    今週は日が出ているらしい。赤くなってくれるのだろうか。今年は相変わらず雨ばかりで、農家が大打撃をうけているフランスだ。
    これさ、七月に市場で他の苗を買ったのに速攻で枯れて、その脇から同時に生えてきたものなのだ。同じ種類かとうっかり思ったが(素人、無知)、トマトになった。トマトの苗も売っていたからね。
    思いもかけない贈り物(と言えるのか?)なので、余計健気に思える。

    • masuminn より:

      トマトって夏だよねー
      でも、別に秋を感じられない出現でも鉢からびっくりポンは楽しいよね。種が鉢に紛れていたのかな。
      こちらもいまいち秋らしい日がなく、山行きをあきらめている3連休・・・

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