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2018-04-30

まずは模倣から

大型連休2日目、快晴。このただよう空気感はふだんの土日ともなんか違います。

窓を開け放っていると聞こえてくるご近所の会話。「××のお花がほんと綺麗に咲いてるの~。」それはどこだろう。私も近所を散歩にでかけよう。GWは、家を離れず過ごすのが一番ではないかと思えてきます。

今朝珍しく5時台に起きたので、アルベニス作品のアリシア デ ラローチャによるピアノ演奏を聴いていました。
ピアノ譜を確認しながらギターに移して弾くための音の確認と、表現の参考にです。

すべての芸術は模倣から始まる、という言葉があります(検索すると、「芸術は」が「創造は」や「独創は」、だったりしますが)。

私は10年くらい前、南米組曲(セリエ・アメリカーナ)という曲を弾いていて、気に入ったギタリストの演奏を音色からテンポ・間合いに至るまですべてを真似るべく、イヤホンを付けてCDを聴きながらなぞるようにひたすら練習していた時期がありました。それでレッスンを受け、人前で弾いたりもしていました。

それにより私は、自分でも気になっていた少し前のめりになる演奏のヘンな癖の矯正になり、「まじめすぎてつまらない」と言われていたのが少しましになったのではと思っています。

あるギタリストが師匠から「それは○○の演奏の真似だろう。自分の考えで弾きなさい」と言われたというエピソードをきいたことがありますが、それはもうその人が真似を超えるべきレベルだったからではないか?

素晴らしい先人の技術、発想はありがたく拝借しましょう!私は初め、自分に自信があってオリジナリティーを追求していたのではありません。逆に馬鹿真面目に、模倣はいけないと思っていました。でも持っているものもないのに独自性を考えたところで、貧困な発想しか出てきません。そして今は堂々と真似て良いんだという考えです。それに、いくらそうして練習したところで完璧なコピーとはならず、その人らしさっていうのは随所に漏れ出てくるものではないでしょうか。

・・などと夫と話していたら、「それ以前に、ふつうは同じように弾くことさえできないんだよ。」と言われました。
真似ることも、それなりにワザが必要と。成る程・・・それでも、こんなふうに弾きたい!という演奏があったら頑張って真似しましょう!

そして色々なもの(芸術)を見て聞いて、世界を旅したり本を読んだりして感じ、吸収し、ついぞ独創の境地へ・・・・・・となるならばそれを理想と言ふ。

あと、動画ではいい人がいたら見た目も参考に。ステージへの登場の仕方とか、もマネる。つまり、気分もその人になりきり演奏に臨むのです。気持ちだけでも一流のつもりで。それはないよりある方が、絶対いいに決まってると思うのです。演奏とは演じることだから。(←前に書きました)

 

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コメント2件

  • みおう より:

    本当にそうだね。ピカソも「うまい」絵を最初は描いていたということだし、プルーストも模倣の修練を積んだしね。料理だって、あちこちで食べ歩きをしなければ自分の味は追求できない。
    五月の前半は、フランスも祭日ラッシュ。偶然だがね。

    • masuminn より:

      へ〜、プルーストも模倣の修練を?
      23才の時GWにフランス行った覚えがある。で、小さなスズラン?のブーケを街のあちこちで売っていた事を急に思い出したよ!

  • masuminn へ返信する コメントをキャンセル

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