音楽界の片隅で。
安室さんの引退コンサート、観客3千人?さらにチケットを買えなかったファンが場外に○万人?
民放番組を見ながら、はーっ。クラシックギター界にはありえない世界だなと呟く夫に、そだねーと私。
ファン人口において、いろいろな音楽ジャンルのなかでもクラシックは少なく、そのクラシック界の中でもひときわ隅のほうにいるクラシックギター。ただし、いつの時代もコアなファンがいて、プロもそれに支えられ、なんとか生き残り続けているジャンル。
今そのクラギ界の片隅に居る自分ですが、この楽器を好きだという自覚もないうちに習い始め、ブラスも含めなんとなくクラシックに関わっているうちに、何万人もの観客を動員して魅了する音楽に対し、同じ音楽とはいっても「?」と思ってしまうのが、正直なところ。(歌、ダンス上手いね、演出カッコいいね、は思う。足を運べば私も魅了されるかも?という余地は残しつつ…)
逆に、例えば安室ファンがクラシックギターを聴いたとしても「?」だろうなぁ。
例えが極端かもしれませんが世界がちがいすぎるのです。
隣の芝は青く・・・どころか、ゴルフ場の芝とうちの猫の額のような庭くらい違いますが、
これまでも、未来もクラシックギターがそう巨大な存在になるとは思えませんし、そうならなくてもいいのですが。というのもクラシックギター演奏にはそれなりの、最適とされる規模があるので、ささやかな空間でもそれなりに人が集まる世界であれば、いいなと。
しかし現実は、それですら、ギター界では皆コンサート企画者(ギタリスト本人であったりもする)はお客さん集めに苦労してるんですねー。
だから、超メジャーな世界との違いにたまにこうして思いを馳せてしまうのです。
前にちょこっと書いた大坂選手、の凱旋帰国&試合のチケットも人気の売れ行きだそうですね。テニスを知らない・やらない人が観戦に行くそうでそれは理想的な状況だと思います。そんなふうにギターも、知らない人が聴きに来て、ギター音楽っていいなぁと思う人が一人でも増えたらなんと素晴らしいことだろうかといつも思っているんですが、ねー。…
私も、テニスとフィギュアスケートを一度間近で見てみたい、とは思っていて。生の迫力、選手の息遣いを感じてみたいですよ。
だからYouTubeの演奏アップロードもなかなか増やせませんがそれくらいで丁度良いのかなー、なんて。
とりあえず次の演奏、頑張ろ。
その通りで、音楽のジャンルにより適した演奏場所というのがあるよね。つい最近、ジャズのコンサートに行きました(エレキピアノ、バス、サックス、女性シンガーが二人)。場末のホールという感じで、観客席は配列された丸テーブルと、小さな二階席(同じくテーブル)。真澄ちゃんのこのあいだのコンサート会場の1.5倍くらいの広さかな。七、八割がた埋まっていたように思う。一階に小さなバーがあって、ちなみにトイレは中庭。街から多少離れているので、大抵は車、もしくは自転車での来場。ミュージシャンは演奏の前、休憩時間には観客と歓談して、非常に良い雰囲気だった。でかい何千人も収容できるホールでは、これはないね。
ところで、個人的にはこんなところでのクラシックギターのコンサートは、魅力増大なのだが。