きょうだいのありがたさ
年を重ねると、きょうだいなんて親に何かあった時くらいしか、会わなくなるよーなんて聞く。
ウチもかな〜。
いや、お互い独身の頃までは結構ずっと仲良くて、助け合ってたようなところもあったのですよ。
会社に10日くらいの休みもらって、イタリア料理修行から帰国するまぎわの弟と合流して、一緒にあちこち食べ歩いたり。
自分のお店を開店後、まだお客がぜんぜん入らない頃に、勤め先が近かった私が帰りにいそいそ寄って、ワンドリンク付きパスタ一品、タダで客寄せよろしく窓際でひとりで食べさせてもらったり。
今では幸い、いいお客さん面白いお客さん、いっぱい付いてるみたいですけど。
私が講師駆け出しの頃、お嫁さんとコンサートにきてもらったこともあった。
お互い家庭を持ってからは、わりと近くに住んでるはずなんだけど、甥の顔もろくに見せに来ず、今年に入って10年ぶりに、父親のことがあって顔を合わせたのでした。
今回さすがに母の病のことはまだ早すぎると、弟には堪えているようですが、私は私で、いろいろなことを決めるのにもし私一人だったらと考えると心細く、きょうだいの存在をこれほど心強く思ったのも初めて。
それでも私がお気に入りの例のピッツァ屋さんに弟を呼びつけ、ひとしきりやりきれない話をした後でも、料理が出てくれば、楽しい時間に変わるのでした。晴れた連休二日日。魚介のマリネを冷えた白ワインでグビッとやればもうそこはシチリアの昼下がり。
前菜2品にピッツァ2枚と、オットとくる時に比べ、まーよく食べたものです。
昔はランチに二人でワイン3本空けたこともあるきょうだいです、が今日は2本でやめ、エスプレッソで締め。
すると2軒め行こ、となって昼飲みをやっている居酒屋さんに入り、また話し込む。イタリア式というのはどんなに呑んでもドルチェ必須なのか、最後はサーティワン行こ!とおごられたアイスを無理くり食べ、、お開き!食べ疲れたけど、20代最後の弟とのイタリア食いだおれの旅を思い出して楽しかった。
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今朝の母との電話で、このことはあえて話さず。でも、母には花を贈ったので。花と、雑誌の定期購読一年分がセットになったギフト。今まで母の日にプレゼントしたこともないのに急にするのもどうかと思ったけれど。ここから一年、無事生きてほしい願いをこめて。
コメント2件
原始的な家族ね。でも外国じゃ、家族をすごく大事にするし、兄弟姉妹の繋がりも強そう。どうなんだろう。
なんだか私は、弟も、オット(は他人だが)も、酒繋がりのような気がする。飲み友がそのまま家族、のような。ってただのこじつけか。笑
未央ちゃんも、親友みたいな、なんでも話せる仲の良い姉妹で良かったね。聞くと必ずしもそうじゃないことも多い。
怪獣っ娘(コ)たちもいつか二人っ子であることに感謝するだろうね。
十年ぶり!それは長いね。
時々さ、昔の、部落から出ず、部落で結婚して子供を産み、生活して死んでいった人々は、正しい生き方をしていたなあ、なんて、非建設的なことを思う。大切な家族なはずなのに、自分の人生を歩み始めてしまうと、禄に会えなくなるなんて、この不条理さ。
私は姉妹ですが、悩みは(ある程度)打ち明けられるし、本気で心配もしてくれるのが分かるし、気のおけない付き合いもできるし。
こんな関係は姉妹だけかと思ったが、弟妹でもあるんだね。それにしても、二人揃って酒豪か…脱帽。