2024-05-18
北鎌倉にて
山と音楽の仲間から誘われて北鎌倉にハイキングがてら、ギターも弾かれる陶芸家さんの個展を見に行きました。
鎌倉アルプスから、江ノ電で稲村ヶ崎温泉へ。
そこで、江ノ電は初めて乗るもんだと思っていたら、下車して海岸沿いに出るとその特徴から、ここ、昔、千葉で飲み明かした後、横須賀線の始発に乗って同級生Aと朝来た海岸だ!と、思い出す。
30余年前の出来事を。
今もイイ友達(だと思っている)たまにしか会わないけど。
稲村ヶ崎温泉のお湯はいいですね。黒くて、とろっとしている。海と国道143号も見えていいロケーション。
湯上がりにみんなでビールとか飲んで外に出ると、すごく日差しが強い。
ポヨーンとしながら、混む江ノ電で北鎌倉に戻って個展を。落ち着いた雰囲気のお寺の並びにあるギャラリーで、野の花々を活けた陶器の数々。
作品は売れているそうで。
その後、皆で大船に移動して楽しく飲み会〜
そこで私はワイングラス(陶器の)を作ってくださいと依頼。
皆、相当飲んだぞ。🍶
んで、その流れで一年後あたり一緒にコンサートしましょうという事になった。
メルアド交換のご返事。↓カワイイ
ギターへの熱量がすごい。いや、芸術への…か。
冷めてる場合じゃないぞ自分。ちょっと分けてもらいたいくらい。
私の亡き母と同じ生年なのに、だ。今やっている事は「芸術を志した若い頃と今、何ら変わっていない」そうだ。
なんという事。なんという生き様。
大作曲家の作品をギター編曲もして、その意図を作曲家と対話するようだとか。
芸大出身の方って(いや、芸術家の方って)、何事にも造詣が深く、世界情勢にも、実務ではなく芸術家の観点から俯瞰していると感じることがある。
このワタシがついてけるのやら、どうなることやら。
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私の地元に行ったのね!と思ったが、稲村ケ崎に温泉があるの?全然知らんかった。今度行ってみたい。海が眺められるお湯とかあるんだろうな。
芸術と言えば。昨日、IA(日本だとAIか)についての講演会に出席した。これは書物関連にからんだものだったが、著作権問題をめぐってSNSの詳細までに至り(税金問題も!)、幅広く主題を展開しており、非常に興味深かったよ。大学講師と知的財産権が専門の弁護士が講演者だったが、出席者は、著作家に出版社(小さいものと見受けられる)といった方々。
数年前までのIAの能力は、驚くべきほどでありながら、まだまだ人間の能力には及ばなかった。今や、一冊丸ごと小説が書けてしまうらしい。
印象深い発言としては、「裁判で著作権が認められるには、人間の仕事の範囲であること」。例で言えば、タイマーで撮られた写真は、セットからシャッターまでに何が起きるかは、その人に決められることではないから、著作権の対象とはならない。これはIAとは関係ないけどね。「自分の作品のみを基としてIAが書いた文」は、これも、自分の手を離れたところで行われる行為(と言ってよければ)なので、著作権は与えられない。
因みに、これはヨーロッパ(とアメリカかな?)での観念。日本では、IAと著作権に関する法律は、一言で言えば無きに等しいそうな。盗作の仕放題ということか。
いや、何より。「では芸術とは何ぞや」。IAの作ったものばかりに触れる人間は、IA仕様のもので満足してしまうようになるはずだ。では、機械さえあればそれで完結か。
答えとしては。芸術家とは何より、自由な精神であると。創作は人間にしかできない。そして、もしIAのみが作品を生産するようになると、発展は存在しなくなる。
特筆すべきことは、この議論は完結していない。IAをめぐる議論は続くし、ある意味不毛な議論を敢えてするのも人間の人間たるところである、と私は思う。
作ろうと思ううちは、人間はIAを利用する立場であって、奴隷ではない。芸術は情熱だね。