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2024-01-17

笹尾根縦走40キロ弱

笹尾根という東京と山梨の都県境の尾根があります。私も奥多摩に親しむうち最近知ったのですが。

完歩すれば40kmを超え(フルマラソン?)、累計獲得標高は3千m超え(富士山に麓から登れる?)の道のりで、普通はトレイルランの人が1日で走るコースのようですが少しずつ距離を伸ばしてきた私は挑戦することにしました。

12月より多少は日が延びたとはいえ、まだまだ冬。

というわけで先月に続き、また奥多摩のゲストハウスをブッキング。

今日は、前回遊びに出ていていなかった、猫のまる。

前回は外出中で触れ合えなかった猫のまる。

ここの猫は2匹ともとても静か。小さくておとなしい。触っても何ともないし、それに比べてうちのルイは、骨格もでかければ活動的で、にゃーだアーだとずいぶん主張が多いな、と感じる。

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川の上に建つ古民家改装のゲストハウス

そして今回お目当ての、川の向かいのピッツァ屋さん。しかし、クローズ。

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写真見て、絶対美味しいに違いないと踏んでいる(私はピッツァは写真でだいたい自分の好みかがわかる)のですが、営業している曜日と時間が限られ、未だ訪問のチャンスに巡り合いません。今回も1,2月は休業との貼り紙が。

それで別の行きたかったお店、地元のビール工房によるお洒落なクラフトビールのバテレさんへ。

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こちらも古民家改装です

噂に違わずとても美味しいビールでした。

フードと、ビールは大を2種類いただいてほろ酔いです。

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泊まりでもなければ、わざわざ歩いてみることもない奥多摩駅の近場を散策。

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登計(とけ)トレイルというハイキングコースが整備されていて、ウッドチップが敷かれ、歩きやすい道になっています。

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セラピーロードにもなっているそうで、椅子や机が置かれていたり、ヨガなどのイベントができるモダンな建築があったりします。

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鋸山や大岳山へ向かう登山道の途中にある、愛宕山の神社にも繋がっていて、翌日の長距離行の安全をお祈りします。

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ここへお目にかかるのは3回目です。

気温はだいぶ落ちてきたけど、河原にはBBQをしているグループがまだ煙を立てている。

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登山しなくてもいいところですね。私はせっかく来たら、どこか山へ登りたくなりますが。

ところでゲストハウスの過ごし方、慣れてきました。

学生の時、友達の下宿に行ったみたいに、そこに他人がいても、好き勝手に過ごすのが一番なんです。

私は棚に面白い漫画を見つけ、炬燵でお酒を飲みながら読みます。

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“きょうの猫村さん” この漫画家、最高だなあ。

私は漫画を滅多に読みませんが、読むとなると絵もけっこう見てしまうのでたぶん人より読むのがすごく遅い。この絵も巧いなぁって見入って笑っちゃう。

そのうえ部屋は暖かいし、気が向いたら隣のキッチンで簡単なものを作って食べれば良い。誰も文句は言わない。

寛ぎすぎて、翌日の厳しい長距離行の緊張も忘れて緩みきっている自分がいる。

いかん、と退散、ドミトリーのベッドに10時前に入っても眠れず、さっきの漫画の続きを読む。2巻まで読んだ。

またここに泊まりにくることがあれば、続きを読もう。読みたい。

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翌朝猫は、たまもまるも見送りに来ず。

バスの始発は5:34。乗客は私だけ。

我ながら、よーやるなーと思う。

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きょうは日の出前から日没後まで歩き続けるんだな。

この後の顛末は、山ブログではないので簡単に記すしかないのですが、2度目だからと地図確認もせず登りはじめた山が実は登山口を間違えていて、記憶の道と酷似していたので全く気づかず、登り進んでいった先に突如、白い巨大な建造物が現れ、それが全く記憶にない。そこで初めて地図を確認、違う山に登ってしまったことに気づきます。

どうする?目の前にあった林道から国道にくだり、別の登山道から目的の笹尾根に2時間遅れで合流しました。(せっかく前泊したのが無駄になった)

この時点で、ゴール目標の高尾山までは行けないことを覚悟。どこで下山するかは、その時の疲れ具合と相談しながらの縦走となる。

それでも、左に東京側のこれまで歩いた山々の稜線、右に山梨側の富士をはじめとする未知の山々を見ながら並走するのは元気が出ます。

が、距離が距離だけに、午後になってくると途中のなんてこともない山のピークすら登るのも大変になってくるけれどがんばる。

最後の方、空腹だけど、4個連続で同じ味のおにぎりをもう食べたくない。飴やチョコも飽きた。

そんな中、みかんだけは、生命の味。

 

空腹を我慢するのは危険に直結するので使うエネルギー分の食糧を携行する人もいるとは読んだけれど、私は下山したらラーメンを食べようと楽しみに頑張った。タンパク質補給に煮卵、チャーシュー、又は全部乗せ?と。

ちょうど日没時間と重なり、この先陣馬山から高尾へは何度か歩いたけれどヘッドランプ着けてまではもう歩く気はない。登り返しもまだまだあるのも知ってる。それは空腹の苦行でしかなく、もう一刻も早く家へ帰ってお風呂に浸かりたいだけ。

バス時刻に間に合うよう陣馬高原下バス停までの坂(舗装路)約3kmを小走りで駆け下りる。

まだ走れる私であった。

が、こうしていくら山で鍛えていても、例えば駅で来た電車に乗り込もうとホームに駆け上がる瞬発力は、スーツ着た男性には敵わなかったりする。持久力でやっていけてるんかな。

まー、ここまでくれば、最初の失敗はあっても、この縦走は充分だろう。

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さてと、自宅最寄り駅に着き、時々行くらーめん屋さんへ。7時半くらい、混んでない。すぐ座れよかった。

ジョッキ生と、ラーメンと、チャーシュー丼(小) を頼んだものの、いざ着丼すると、空腹からのショック反応か、ウッ、ときて全部食べられる気がしない、と思ってしまった。

まぁ冷静になろう。スープはうまし。

ゆっくり食べるうちにだんだんと(食べる)元気が戻り、らーめんは完食できた。チャーシュー丼は店員さんに無理言ってラップで包んで持ち帰らせてもらった。

非常に疲れたコースで、ブログ載せなくていいかな思ったくらいだったけれど、吟味していたらやはり書いておきたくなりました。

みな頑張るべ。

出発: 深山橋バス停 6:05

距離38.4km  のぼり2,841m くだり3,048m  タイム11:16 休憩31分

晴れ  ところにより強風

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コメント2件

  • 未央 より:

    初っ端から迷うって、それ私?

    四十キロ近くとはすごいね。山歩きがオリンピックの競技となる日は遠くない?規定ポイントさえ通過すれば、どのような登り方をしても構わない、とか。崖を登っても滑り降りてもよし。。。死人がでるかな。

    漫画とピザを楽しみに、またこのゲストハウスに戻ってこられるね。

    • masuminn より:

      それこそ漫画みたいなオリンピック種目だね。勝つためにはクライミング技術も習得しなければ。そこで私は脱落だけど。怖いので。

      うーん、迷ってはいないんだな。間違えただけ(^^;;
      これからは地図確認怠るべからずと教訓になったよ。

      奥多摩も沢山のコースがあるから、再訪泊まりプラン考えるだけで楽しいよ。

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