北陸の山へ。荒島岳
福井の大野に再訪。11月に泊まったゲストハウスが気に入りすぎて、その魅力はチェックイン時に町の概要やお勧めのご飯屋さん、銭湯、必要に応じて県内の観光について、スタッフさんがフレンドリーに親切丁寧に教えてくれて、鍵を渡された後は完全に放っておかれて、自分の下宿のように出入りは自由。チェックアウトも早朝であろうが鍵を建物の外付けのポストに返却するだけ。ゲストハウスとはいえ他人と相部屋になることはなく、リラックスできて施設も古ビル改装を活かした必要最低限だけど不便はない、無駄を省いたシンプルお洒落な快適空間なのも良いところなのです。
中心の通りにあってアクセス簡便、部屋の窓からは、大野の町を囲む山々が、時間で表情を変えるのが見られるのもとてもいいんです。
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晴れないのはわかっていたのですが、風がないことを優先して深夜東京出発したその日に荒島岳へ。
11月に行った白山が見えます。
いくつか急登があり、ピッケルを持たない私は引き返そうかと思った箇所もありました。
晴れていればこんな感じ↓
同じ地点なのにずいぶん違います。
それでも私は白い(グレーの)世界を楽しみます。
寒そうですが、北八ヶ岳でマイナス14度を経験した身にはずっと暖かい。奥多摩と同じくらいです。
やっと来ました、日本百名山、荒島岳山頂。
晴れていればぐるっと有名な峰々が臨めるらしいのですが、このとおり。
こんな天気でも、何人もの人とすれ違います。
ロープでお互いを繋いだグループに2組も出会ったり、結構厳しい山であることが窺えます。
少しだけまた冬山経験値上げられました。
慎重に無事下山して15時、昼ご飯にありつく。
福井名物はソースかつ丼ですが、ここ大野では醤油かつ丼。と、やはり大野名物おろしそばのセット。
そして、大野は名水の城下町。
どんどん湧いてくるので清潔です。
今回は空のペットボトルをたくさん車に積んできており、持ち帰ります。
そして、大野にある古くからの銭湯。前回とは別のところへ来てみました。
お湯が熱くて長くは浸かれないのであっという間に出てきてしまうんですが、昭和初期っぽい雰囲気十分で楽しい。
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つぎは、大日ヶ岳(岐阜)です。
コメント2件
水が美味しいところは食べ物なんでも美味しそう。
疑問がひとつ。硬水の地域では、ミネラル分の多い水を生涯にわたって飲んで猫は大丈夫なのか?という事。
うちの猫は、餌のせいだと思うけど結晶が溜まって尿が止まったので。(以来、療法食)
テロワール、わかるよ。きちんと解釈できているかは?、幅があって難しい単語だけど私には。未央ちゃんの説明は助けになる。
いつも買っているお気に入りの豆腐がスーパーで最近扱われなくなってしまったので、大山豆腐、私も見かけたらすぐ買ってくるだろう。
日本で生まれ日本の水で育ったから日本の水はしっくりくるだろうね。
名水。蕎麦。豆腐。
大山豆腐をいつものスーパーで探したら、なかったんだよな。どうして大山で買わなかったのだろうかと半泣きしていたら(豆腐泣き)、母がたまたま入っているのを見つけて、買ってきてくれた。
その後はもう見つからなかった。
Terroirという言葉があってさ、土壌とでも訳するのだろうか。私のもっている仏和には、郷土、農地と書いてあるが。ワイン言葉にも使われているから、知っているかな。
グローバル化で国境の観念が薄くなってきているが、やはり名物はご当地でなければ生産できず、味わえないと思う。それがterroirであって、そしてそれを産み出すのは、ひょっとしたら水なのかも。地盤の性質で水の性質も変わるものね。
日本の水はよかった。肌にしっとり馴染んだし、緑茶も実に美味かった。と一括りにできない、水の多様さ。フランスでも然り。
やはり旅の魅力は尽きないね。旅行ではない。旅。