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2023-11-12

一期一会

ゲストハウスって、昔のユースホステルの進化版ですね。水場、トイレは共用。共有ラウンジでは、ゆっくりできるよう機能面も雰囲気も工夫されている。ドミトリーは、秘密基地みたいで面白い。今回、3ヶ所でゲストハウスに泊まりました。うち一軒は古民家改装物件、もう一つも古ビル改装でとてもお洒落。

基本、ドミトリー(寝るスペース)では飲食できない決まりなので、共有ラウンジで缶のお酒を飲みながら、その日の記録をつけていると。

ゲストハウスに泊まるのは初めて、という女性がご飯を食べに来られ、見知らぬお互い同士なりの会話が始まった。

ゲストハウス作った人の狙いって、こういうものなんだろう。が、私はけっこう一人で平気なので、むしろ初対面の人との会話は緊張する。だからゲストハウスのそんな一面に、期待はしていなかった。

しかし私は、その日登った山の下山直前でちょっとした道迷いを経験して、ここに無事居られていることイコール生きている(いや、死にはしなかったろうが、残りの旅が計画通りに続けられる)ことをわりと重く感じていたので、相手の方のお話を聞くと同じくらいにそのことを話し、聞いてもらうことで動揺していた気持ちをリセットできた気がしました。

お互いの話に耳を傾けあい、いい時間になったのでおやすみなさい。お気をつけて。連絡先(ではなくて今ならSNS?)の交換もなしに別れるってのが、いいよなぁ。旅は一期一会。あの時こんな会話した人がいた、と、記憶の中だけでまた思い起こすのだろうな。

もう一つは、30余年ぶりの再会。

私にとっては壮大なこの西日本一周ドライブ旅行は、今年のお盆、台風が来たりの悪天候で家から出られない代わりに、ひたすらイメージの中で旅をしながら計画を練っていたのですが、その時から福岡にいる年賀状のやりとりだけが唯一のつながりになっていた友のことが気になっていました。

いつも、ギターを応援してくれるのが分かっていたのだけれど、今回はちょっとお誘いするには趣が違うしな…と躊躇っていました。

でも、ブログを見て知ってくれた彼女にすぐさま連絡し、九州を去る直前の門司港で再会することができました。

JR門司港駅

JR門司港駅

関門海峡も目の前ということもあり、旅情があります。門司港レトロ、という地区で本当は九州最後の夜はここに宿泊したかったのですが、宿がどこも満杯。で、福岡県内でもかなり離れた糸島に泊まったのですがそれはそれで良い思いをしました。

糸島から車、100キロ以上走らせ2時間。

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門司港名物〈焼きカレー〉をご一緒してもらう

知り合ったのは学生の時、長い春休みのヨーロッパ旅行でスペインからジブラルタル海峡を渡ったモロッコ、タンジェの港で。

そのとき居合わせた日本人バックパッカー男女数人みんなで夜行列車に乗り込み、夜明けのマラケシュに到着、こちらの彼女たちとはその後も1週間くらい旅程をご一緒したのですが、私がもう忘れていた、アトラス山脈の向こうの町で出会った現地ガイドさんの名前とか、珍道中の細かいことまで彼女は憶えていて、いや~タイムスリップ感はんぱない。。。

細々とした繋がりで、自然消滅しても不思議じゃないながら、こうして、会えるかも、会おう!ってなるのはやっぱりご縁だろうか。それに、これが平日だったらきっと会えていなかった。

関門橋を渡っている時の名残惜しさよ。いろいろあった九州にお別れだ-、めちゃ濃かった、また来たい、、色々な思いが去来する。

さー、まだまだ旅は続くよ。。

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